気楽流とは

氣樂流柔術の概要

 氣樂流柔術は戦国時代の末期、加賀百万石で知られる前田利家の家臣である戸田(とだ)越後(えちご)守(のかみ)が創始しました。軍功により、一万三千六百七十石を賜り、後の名人越後と言われた戸田流の元祖です。  

 石川県金沢から始まり、やがて群馬県地方に伝わった氣樂流は、数代を経て第十四代の斎藤武八郎在寛が伊勢崎藩主の酒井侯の柔術指南となり、当時の門弟は数千人におよび、明治の後期まで伊勢崎市を中心に隆盛をみたということです。

 現在、水科壽美が第十九代宗家として伝承しております。

 氣樂流は『気を以って相手の気を制す』を極意とし、戦国時代の武技から発達したもので本来攻撃してくる相手は必ず倒すことから技の数も多く、柔術を中心に棒・太刀・鉄扇・十手・薙刀・契木・鎖鎌の術など二百手ほどの技が伝承されています。

 この度、氣樂流柔術練志館水科道場の長年の活動が認められ、平成27年2月26日に伊勢崎市指定重要無形民俗文化財に指定されました。